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我々のチームで大切にしたいこと    (長谷川 行洋;2012年11月案)


(1)ENJOY、気持ち、考え方
まずは楽しむ(ENJOY)が基本です。澤さんの2011年のワールドカップ決勝アメリカ戦の奇跡の2点目、同点ゴール、(体調を壊したあとのためか、あまり大きな活躍ではなかった)2012年ロンドンオリンピックの決勝後にワンバックと一緒に場内を歩いている時の最高の笑顔、ともに、恐らく一生、忘れることができません。「私はただ、もっと上手くなりたいと思っているだけですよ。だって好きなこと(YH解釈;楽しいこと)だもん。上達したいと思うのが普通。<澤 穂希>」

 

もちろん、楽しんで行うだけではなく、結果を出す、努力をする前提として、「よい気持ちを持ち、考え方をしている」ことが必要となります。稲盛 和夫さんは、人生は「考え方x努力x才能」と述べられています。彼の言う考え方は私の言葉では「気持ち、考え方」になります。考え方の基本は小学生レベルの道徳にあります。我々グループ全体として「よい気持ちを持ち、考え方をしている」こともチームの前進の前提ですが、このなかでも「和」が尊重されていることがとても大切と自分は意識しています。

(2)好奇心、謙虚さ、高い志し
我々は、好奇心を持ち、謙虚かつ、志し高く、学問する医師/研究を進める研究者を尊敬します、目指します。
Wisodom begins in wonder. (Socrates) / Science and Medicine make you humble. (Cheli Deal and YH)

(3)自ら考え、判断できる医師、研究者
我々はガイドラインを踏襲する医師、文献収集して実験計画を立てる研究者以上のレベルを目指します。

個々の患者さんの様々な要因を考え、ベストな治療、説明を考える医師を目指します。二人として全く同質な患者さんがいない以上、様々な面で全く同質の治療、説明はあり得ません。

研究でも、自らの仮説からスタートして、まず実験をして、フラットに結果を観て(山中 伸哉先生)、どういう可能性があるのかを考え、次の実験に自ら進める研究者を目指します。本当に結果をフラットに観れるかどうかが、その後の研究の質を決定します。

(4)ゆとり
我々は人とおつきあいする臨床医師です。上手にお話を聞き、説明するために様々な考え方、意見を尊重すること、相手の方の状況を読むことはもちろん、大切です。でもそれだけではありません。例えば、私にとっては、紅葉(こうよう)した紅葉(もみじ)を根元で、見上げる時間は至福の時です。こうした自分の感性をもつことは、患者さんとの時間にも役立つと思っています。これらすべてができている状態と「ゆとり」とここでは表現しました。

(5)広範囲に及ぶ学習
我々は、患者さん、疾患に関連して広い側面を学びます。医療だけに限定して学習するだけでは不十分です。疾患に関連した解剖、生理、生化学、分子遺伝学側面といった狭義の医学的側面のみならず、患者さんの心理状態、精神的側面、家族環境、社会的側面まで学びます。目の前の子どもは疾患に罹患し、特殊な心理・精神状態にあるとともに、その家族、社会とつながっています。

(6)情報の共有
症例、およびそれに関する学術的なこと、学術的発表/講演内容は、カンファランス、メールなどで共有するように心がけます。チームで理解すべき、診療上の社会的事項についても適切なタイミングで共有できるように努力します。

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